[ カルテジアン劇場 ] 
------------------------------------------------------------------------------------------




■はじめに

LastOrder管理人の神矢さんを筆頭に、
関わっていただいた多くの開拓者たちと、そのPLである方々に最大の感謝を。
2016年9月から2017年7月にかけての11ヶ月、空白の8月を残して、ほぼほぼ一年。
長くも短いプレイ期間、大変お世話になりました。

このまま終わりを迎え入れ、何も語らずに沈黙することもまた美しい形のひとつであると思います。

だがしかし!!!!残念ながら!!!!

『お喋りが大好きで、耳も話もクソ長いPC』を動かすPLの話はもっとクドい!!!!!!!
LastOrder、辺境の惑星という舞台で、一年を通してBUGの姿を追いかけ続け、
それと同時に多くの未確定の中で【第十一書庫出張所(以下書庫班)】を組み立て続けた身として、
最終更新を迎えた今、それはもうスゲーめちゃくちゃ話したいことがあります。

大体はBUGに関する考察と、マジモンのバグと、それに伴う書庫班の話です。



 
 
 




スゴイ!たった今、このアイコンがかつてなく過去最高レベルで有効活用されましたね!!
なんと、このページの後始末はBUGを片付けるよりもずっと簡単。
ページを閉じるための相応の手段、大概ワンクリックで閉じることができます。
そして、辺境の惑星に漂う『貴方の噂』の如く、このページそのものは残り続けます。ハハハ。

本題に戻ります。

ここまで目を通して頂いた方にとっては、今さらすぎる話ではありますものの、

LastOrder結果上書庫班の日記、各種台詞、
そしてこの場におけるBUGに対する言及はすべて主観的なものであり、
『BUGとは何か』を定めようとするものでは決してありません。

ご理解と、寛容なきもちを頂けましたら幸いです。






■BUGの在り処

最初から最後まで、ついにBUGの正体は明かされないまま、
多くの可能性を残してひとまずの終わりを迎えたLastOrder。

この辺りに関しては管理人の神矢さんが3月にツイッター上で
『元々、ミッション≒物語の様なものを実装するつもりはなかった』『シナリオ作りは苦手分野』
といった内容の話を仰っていましたので、おそらく多くの開拓者PLたちはこの発言を受けて、
最後までBUGの正体が明かされないことを既に予感していたかもしれません。

神矢さんなりのBUGに関する設定が確かに存在するなか、
様々な観点からそれぞれのPLの解釈に委ねるという選択をして頂いたこと、
未確定のBUGに対する確定ロールをボンボコかましてきた身として頭が上がりません。
そんなひとまずの決定がされたBUGではありますが、もし何かしらのそういった機会がありましたら、
公式設定としてのBUGの在り方を聞かせて頂けたらよいな〜などと、ぼんやりと期待しています。






■書庫班の目に映っていたBUG

とにかくそんな感じで終始曖昧なBUGではありましたが、
書庫班の物語進行は『BUGの情報が開示されていくこと』を前提として参加していました。
逆を言えば、BUGにまつわる新情報が無いと全く前に進むことがない物語でして、
この書庫班とかいう開拓者、実は一ヶ月もかけてまるで一歩も動いてないんですね。ワハハ。

『システムメッセージ、各種イベント、先発隊NPCたちから得られるわずかな情報』以外に、
書庫班が日記等で取り上げたBUGに関する情報のほとんどは、
『対戦結果内における仕様、システムとして確かに存在するBUGの在り方』、
つまり、ゲームシステムという開拓者全員が共通認識できるメタをロールに落とし込んでいました


○過去に開拓されたエリアに戻れば、過去の開拓者を模倣したBUGに会える。

○ランダム台詞等でPC自身の語彙(可能性による分岐と結果)を増やせば増やすほど、
 BUGも同じように語彙が増える。(それが実際にPCが口にしたことのない言葉であっても)

○細やかな設定を組めば、特定条件下においてBUGやPCにだけ違った行動を行わせることができる。
 (ただし、BUGとして出現することを前提に意識して設定を組まない限り、あり得ない設定)

●BUGは辺境の惑星の開拓とそれに伴う異邦人の招集によって現れた。
 BUGは美食愛好会が“呼び込んでしまった”ものであり、もともと辺境の惑星のものではない(?)

●BUGは作物を荒らす。(公式による描写がないため、模倣した状態で行われるかどうかは謎)
 そして、開拓者たちは侵攻・開拓を経て食物アイテムを手に入れる。不穏すぎる。
 (でも拾い物としてはオシャレすぎる食物なので、先発隊からの分け前かもしれない)

●BUGの群生地が存在する。(『#開拓基礎講座受講』のグレースーツの壮年紳士の発言より)
 BUGと開拓者の位置と数はイコールではない(?)
 BUGはその場にその人数だけの開拓者がいなくても、それ以上の数で存在することができる(?)
 確かにそれがBUGだと認識、判別できる手段を先発隊は持っている可能性が高い(?)


日記に大きく取り上げた要素だと大体このあたりでしょうか。
とくに書庫班はひとつめの『当時のデータが残り続ける』という部分に重きを置いていて、
書庫班の実際の対戦結果における開拓戦開始台詞など『日毎に違う発言をする』こと、
『まだ前例がない最新の言葉』であり続けることに開拓者としての存在証明を託していました。

それでも、結局はゲームの仕様上のことを取り上げるかたちですので、
システム上どうしても仕方のないことも当然存在するはずなんですよね。
そんなBUGと対戦システムという情報の断片をつぎはぎしながら、
重箱の隅をつつくようにBUGというNPCへの確定ロールをねじ込んでいく日記が連なるばかりで、
内心ではかなりの申し訳なさを抱えながら、BUGの公式情報が現れることを祈っていました。


戦闘面では、自らのBUGが同じ言葉を喋るということを前提にBUGに語り掛け、
模倣したBUGの口からもまた開拓者にBUGと開拓者の境目を問い掛け続けた書庫班でしたが、
中盤から、スキル【耐混乱】の普及により【付混乱】がほぼ間違いなく通用しなくなりました。
最序盤に多くの召集と【付混乱】特化で猛威を振るった書庫班は路頭に迷うことになりましたが、
結果的に開拓者たちが混乱に惑わされることがなくなった流れ自体は、とても良かったと思います。
だって、最初から最後まで混乱に屈し続ける開拓者とか嫌だよ。かっこ悪いもんな。

BUGの模倣を人工スワンプマンとしての紛い物の自らと重ねていた書庫班はというと、
開拓者たちの強固な意思を『偽物の言葉に耳を傾ける価値はない』と解釈し、
以後、自らの言葉にも価値がないものとして【付混乱】という意味の無い言葉を捨て、
口を閉ざし、刃を手に取る姿勢へと移り変わるかたちとなりました。

オーケー、生きとし生ける者分け隔てなく誰しもが理解できる共通言語は暴力だ。






■バグ、お前はお呼びじゃない

そう!!不具合!!!!!!
台詞演出等、ロールや表示関係の不具合と何かと縁が多かったのも、
最終更新を迎えた今となっては、良い思い出かもしれません。
表示系バグが現れると共に報告掲示板に現れるクレーマー、だ〜れだ?
ハイ!!!!!ハイハイハイハイハイ!!!!!!!
バランスよく他の方が報告してくれることをほんのり期待していたんですが、
「このテのバグはどうせあいつが報告するでしょ〜」みたいな感じだったらキレちゃう。

冗談はさておき。
こういった表示関係の不具合はゲームの勝敗や重要なデータに関わることではないながら、
その都度丁寧に迅速な対応と修正を行って頂きまして、管理人の神矢さんには感謝のきもちでいっぱいです。
そしてそうやって修正して頂いたバグをここで掘り返すんですけどね!!!!!!

◯BUG書庫班を倒すとそれ以後のシステムメッセージがEXP獲得まで全部@茶@色になる
◯送った長文メッセージの並び順がバラバラになり、怪文書として相手に届く
◯BUGが完全に無言になって久しいのにBUGに模倣させるために語り掛け続ける書庫班
◯BUGが喋るようになったと思ったら、今度はPCが状況と一致しない対戦台詞を喋りまくる
◯と思ったら召集したパーティメンバーの台詞がごっそり書庫班の台詞になってた

◯と思ったら書庫班がいないはずの対戦に書庫班の台詞がバンバン表示されてた

等々、書庫班周辺でもかなり面白い不具合が確認できたこともありまして、
これらは偶然といえば偶然、必然といえば必然なのですが、
幸運にも(不運にも)こういった表示バグに恵まれたこと、
ロール上でも書庫班がBUGを演じる狂人として確立した一因であったかもしれません。
不具合に伴い、各所でお喋りな書庫班が大変ご迷惑をおかけしました。すみません。
指差して笑っておいてください。キレます。

 




■書庫班という死者


――――≪もしも≫、BUGの正体が最後まで分からないままだったら?

これは『BUGの情報が得られずにネタ切れ』という最悪を回避するための予見、
しかしながら、参加当初は『まずあり得ないだろう』とタカをくくっていた項目でした。

今作LastOrderでの書庫班の終わりは、極論を言えば想定内の事故。
無数のあり得たかもしれない≪もしも≫という可能性と、
そういった予測から導きだされ、用意された数多の結果から選ばれたひとつにすぎません。
物語が始まったとき、物語は既に終わっているのです。

ただ、どのように終わるのかは実際に終わってみないことには分からないんですよね〜〜〜〜〜!!!!

私たちPLは、PCとしてのロールが言葉として形になるよりも先にPCの言動を考え、
『もしも◯◯と言われた時、このキャラは◯◯と返すだろう』というシミュレーションをすると思います。
書庫班はそれらをすべてデータベースとして始めから所持しているキャラ、という想定で動かしていて、
分岐し続ける道筋と結果の内で、始まった瞬間から終わりを導き出せる彼らの潜在は【隠者】【塔】
キャラクターでありながら、人につくられた存在であると知っているというクソメタ性質ゆえの潜在でした。
日記やメッセを読んで頂いた方は、こいつらマジで【隠者】か?とお思いになったかもしれません。
自分もそう思います。キャラ個人の性格としてはこいつら全然【隠者】じゃねえや。


BUGが多くの可能性を残したように、
BUGと共に困惑の地を歩き、終着点に辿り着いた書庫班もまた、
BUGに倣うように、考え得る多くの≪もしも≫を遺すかたちで終局を迎えることとなりました。
書庫の扉は永遠に閉じられ、書庫班はシュレディンガーの猫となり、
その内側に在る書庫班にとっても、外側の世界すべてが可能性の箱の中に収められた。

とかなんとかそれっぽいことを言ってみても、
書庫班がたかが後始末のためにたった一ヶ月でスピード自殺を果たしたこと、
到底まっとうな人の所業とは思えない挙動をしてみせた存在であることだけが、
これだけが、まったく変わりようのない事実なんですよね。

BUGに心があるのかどうかが分からなかったように、
書庫班に本当に心があったのかどうかもうやむやのままとなりましたが、
私は書庫班のお話を『つくった』立場として、そのロールプレイを『つくった』PLとして、
断固として「たかがキャラクター、たかが情報の集まりに心なんて無い」と言い切らなくてはなりません。

ですが、ここまで書庫班の足跡を追って頂いた方々には、心からの感謝とお礼を。
≪もしも≫、あの場に何ひとつも残らずとも、
あなたの心に何かが残ったなら、それ以上に嬉しいことはありません。
長いあいだ、このお話にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
まさか最終更新を迎えたあとにこんなクソ長いあとがきを読まされるとは思わなかったでしょう。
本当に、お疲れ様でした。

そして、これをここまで読ませたことで私の勝利が確定した。ヨッシャ。
≪もしも≫、あなたがここまでのすべてをかっ飛ばして文末から読んでいたなら、
言い表せない悔しみを噛みしめながら、仕方ないのであなたに勝利を譲ります。
何にしても、このために大事な時間を割いて頂き、重ね重ねありがとうございました。

ご縁がありましたら、また一緒に遊んで頂けましたら幸いです。
金輪際のお別れみたいに色々言ってますけど、どうせ定ゲ周辺ですぐまた出くわすと思います。

それでは、お元気で!

------------------------------------------------------------------------------------------

   
 (あとは任せた。)